コーチング

合同トレーニングの是非に対する意見

合同練習は刺激にする。その前提をもつ

こんな意見がスポニチのネット記事になっていたいのでリンクを貼ります

プロ野球監督経験者が「あの風潮」に警鐘鳴らす 藤本博史氏「2月に来たら、柳田になってる」

この意見をもっともだと思う人もいるかも知れないけど、僕は別の意見があります。

プロ野球チームは、姑息だと思えてしまいます。選手たちは、個々の技術を上げるためにあらゆる所から情報を得て、自分に活かそうとしている。というのが前提になります。

チームは勝つことが絶対視されているので、元監督が言われることももっともと思います。

情報漏洩という声もありそうです。ただ、情報を得たあとの提供者は人間の選手という点を考慮にいれてほしいのです。結果を出している選手から得た練習方法が、結果を出したい選手に必ずしも有効であると言い切れないのが事実です。

勉強にしても、ビジネスにしても、成功している人のマネをすればある程度の成功は見込めます。しかし、トップレベルのプレーヤーになればなるほど、トレーニング方法もカスタマイズされていきます。

オーダースーツみたいなものと想像します。ある人がカッコいいスーツを着ている。だったら、そのスーツを着ればかっこよくなる。と思って、同じスーツを購入します。全く似合いません。

トップレベルのプレーヤーのトレーニングスタイルって、そういう物だと想像しています。人と同じ事をしていたら、トッププレーヤーになれるはずはないのです。

それでも、「ある人の練習方法を取り入れる」そう思ってしまう指導者や選手の今までの指導法や思考法に課題があると思っています。

記事の後半では指導者が「この選手には、このスタイルで」という事が書いてありました。これも今までの指導法の考え方が残っています。「指導者が選手のスタイルを決めて、アドバイスする」という考え方です。

トップレベルになってくるとこの考え方はメリットデメリットのバランスで言えば、デメリットが勝ってしまう事になると思うのです。

指導者は、選手個々のことを見ている様でも実際に念頭に置いているのは、チームの勝利であり、ここの成長という訳ではない可能性が高いのです。仮に成長することを促します。シーズンで活躍します。そして年俸で問題が生じ他球団に移籍します。そうなると偉大な見方から脅威に変化します。

こうなることを予測すると、まあまあの選手でよく、チームの勝利に貢献すればいい。ということになります。日本の指導者の思考として「教える」が根底にありますので、指導者自身の技量を超えてしまうと「教える」ことが無くなるので、商売が成り立ちません。こうなれば、自分が教えられる範囲に選手の技量をとどめておくという認識が働くことになります。

これは仮説に過ぎません。あくまで指導者目線での説です。

この考え方とすれば、プロスポーツ観戦をしている観客からすれば面白くないとなるでしょう。指導者の技量の範囲内の選手は、思いもよらないプレーをする事はない。常識的な範囲でのプレーしかしないのです。

プロスポーツに対し、観客は思いもよらないプレーを期待しているとすれば予測の範囲内のスポーツに魅力は感じません。わざわざお金を払って見にいくことが少なくなります。

トップアスリートは、観客を魅了するプレーをする。

プロアスリートも、観客を魅了するプレーをする。

この観点で見れば、指導者がアスリートを教えている時点で魅力的な選手は出てきません。型破りと言われている選手は、指導者の指導の枠を飛び出ます。自ら考えて自分に合ったトレーニングをする。そしてプレーになる。それが型破りなプレーになると僕は考えています。

仮に合同練習に異なるチームのアスリートが参加したとしても、何ら問題は生じません。アスリート側が自分に合った練習方法を編み出すために、参考とするなら自分のスタイルを編み出す途中なのですから。

それでも、全員○○選手のようになって2月を迎える。となると流石に問題でしょう。

アスリートも合同練習の参加の目的を改めることがいいのかもしれません。

僕の提供しているコーチングサービスは、自ら考え行動する能力を高めていきます。これが型破りなプレーを生み出すことにつながるのです。興味のある方は、体験コーチングに参加してください。

ホンマルラジオの10月号では、上記に即した内容の放送をしています。聞いてみてください。

【ぐんま】世界で躍動したいアスリートへ~おしゃべりでポテンシャルを解放するラジオ~第22回【一流に習うな!自分で切り拓け!】#スポーツ|本気まるだしインターネットラジオ局|ホンマルラジオ