自分を忘れた時に起こる“最高の瞬間”
「今日、何も考えずにプレーしてたら、めっちゃうまくいったんですよ…」
選手からこんな声を聞いたことはありませんか?
実はこの状態こそ、**最高のパフォーマンス=“ゾーン”**と呼ばれる領域。
そこに入る条件は――
「一生懸命やる」ことではなく、「自分を忘れている」ことなんです。
頭の中で「こう打って」「ああして」と考えているうちは、
まだゾーンには入れていません。
なぜなら、“セルフ1(頭で考える自分)”が主導権を握っているから。
ゾーンでは、もうひとりの自分、**“セルフ2(感覚的な自分)”**が自然と動いています。
つまり、ゾーンは「狙って入る」のではなく、
余計な意識を手放したとき、勝手にやってくるのです。
選手がゾーンに入りやすくなるには、
「考えるな」と言うのではなく、“問いかけ”で意識の方向を変えてあげること。
「今、何を感じた?」
「ボールの音、聞こえてた?」
こうした問いは、選手を“今ここ”に引き戻します。
コーチの力は、「ゾーンに導く環境をつくること」。
その具体的な方法を、メールで毎日学びませんか?
※出典記載:
※本記事の内容は、W・ティモシー・ガルウェイ著『インナーゲーム』(日本経済新聞出版)を参考に構成しています。