コーチング

コミュニケーションがパフォーマンスを変えていく

全ての基本に絡むコミュニケーション

当たり前の事です。人は人と関係を持つときにコミュニケーション(意志や情報の伝達)を抜きにして、関係を持つことはできません。と僕は思っています。

当たり前のことですが、この当たり前のことがないがしろにされている。と感じています。

コミュ障とかコミュニケーション能力とかいうが、情報を伝える能力は基本的にもっているのであって、その情報を処理する段階が課題になっていると思うのです。

  1. 情報を伝える=私の思っている事実を伝える。
  2. あなた(私)の思っている事実と照らし合わせ、理解する=解釈
  3. 解釈を認識する=行動

この順番で処理されていることになります。

2で示した、私とあなたの思っている事実が異なれば、解釈が変わって当然なのです。

スポーツ指導において、この2番の観点が重要だと思っています。選手と指導者の事実は異なっている(過去に経験したことや知識)ので解釈が異なってきます。

この2番を確認し合うプロセスを経ていくことが、指導者の話が選手に届いていくことになります。

しかし、このプロセスは面倒くさいので省略しがちになります。かなり省略していることになります。

ですから、選手が迷ったりこんがらがったりしているのです。この迷いや混乱は選手の成長に対して大きな影響の塊になります。大きな塊まりとなって、成長を阻んでいるのです。

選手に対するコーチング1

選手に対して僕はコーチングを提供しています。この目的は、こんがらがったものや迷いを整理することなのです。未だに指示命令で従え。みたいな指導環境が行きすぎている結果、選手は自らの考えを整理する暇がありません。そして、指導者自身も自信が間違っていることを恐れているための積極的に事実のすりあわせは行いません。その隙間を僕はコーチングというサービスで埋めてつないでいくのです。

その結果、選手の成長は早まりメンタル的にも安定して本来の選手自身を取り戻していきます。パフォーマンスもかなり上がっていると僕は捉えています。

  1. コーチング(自分で考えて行動する能力をコーチと呼ばれる相談役との対話の中から引き出す自己改善技術。) ↩︎

指導者に対するコーチング

指導者に対しても僕はコーチングを提供しています。この目的は、指導者の持っている知識、経験を選手に伝えるための成長支援です。前述しましたが、指導者は「間違ってはいけない」という思い込みをもっている場合、選手の意見や解釈を受け入れません。この事象はビジネス界でも頻繁に起こっています。このことが原因でパワハラなどの症状を引きおこしています。

僕たちは学校によって一様な価値観をもつように教育されています。「同じ知識レベルに到達する」ことが学校教育の目的ですので仕方在りません。そのことが、「これくらいは知っていて当然」という思い込みが生じてきます。そして指導者は「知っていて当然」のことを教えているので、当然知っていてしかるべき事を質問されたり疑義が出たりすることは「自分の経験や知識を否定された」と感じてしまうのです。

同じレベルに行くことが「正解」と教えられており、意義が出た段階で「間違い」というふうに解釈してしまうためです。

僕が指導者やビジネスパーソンにサービスを提供する場合には、在る現象の詳細を聞きます。そして、共感することやしないことを率直に伝えていきます。そして、自分が受け取っている解釈を伝えます。この解釈が指導者の言わんとしていることと同義であることを確認しつつ話をすすめていきます。

この会話がポイントになります。僕がいちいち言葉や話の内容を確認していくことで、内容の行き違いやすれ違いがなくなることに気を配っていることを、「コーチングセッション」を通じて経験していくことになります。この経験が重要になります。「話の内容を確認しつつ会話をすすめることで理解してもらえている」と実感することで、指導者自らも同じような会話をする機会が増えていきます。

これによって、選手が指導者の言わんとしていることを理解するようになり、この実感が指導者の「聴く」能力を高めていくことになります。

結果、選手の成長やチーム力が備わることに通じるのです。

違うということを受け入れること

上記の前提は、「違っている」ことを認め合うことになります。「違っている」=「不正解」ではなく、「違っている」=「個性がある」ということです。

人はみんな違っているのにもかかわらず、一様である。同じ知識レベルにあることを「正義」として認識してしまっているのではないでしょうか。

そのことが、選手のパフォーマンスを下げているのだと思っています。

「選手には個性がある。」この個性によって指導方法がことなる。ことなった指導を受け入れる環境にはほど遠いと思っています。浸透するには相当な時間を要するでしょう。ですが、今を生きている人、選手に対して時間は冷酷に、一定の速度で過ぎていきます。時間を待つことはできません。

だから、僕はスポーツ選手(アスリート)、スポーツ指導者こそ、コーチングサービスを活用してほしいと考えているのです。