日本シリーズはDeNAが3連勝して、日本一に王手をかけたと、今朝のNHKで知りました。第1戦、第2戦の戦い様ではソフトバンク優位は揺るがないという雰囲気だったと認識しています。
ここで、ソフトバンクのコーチの発言がDeNAの選手たちを奮起させた。という記事に巡り合いました。
ソフトバンクのコーチは、何気ない発言だとしてコメントを出したのでしょう。
この発言が契機となり、DeNAの3連勝を実現したと言われています。両者の力は、1週間前と現在でほとんど変化はないのに不思議なことです。
コーチングの効果を考える方程式を僕たちはもっています。
P=Po-I
上記の方程式は、ティモシー・ガルウエイ氏のインナーゴルフという著書に書かれています。上記の式のアルファベットは以下を意味しています。
P:パフォーマンス、目標達成、結果
Po:ポテンシャル、目標達成能力、能力
I:インターフェア、インペディメント、妨害、障壁
です。
今回のPはDeNAの勝利です。
PoはDeNAの能力です。IはDeNAの思い込みとなります。
ソフトバンクに対し、DeNA選手たちの思い込み「ソフトバンク」はすごい。という認識があり、自らの能力を封印していたと想定します。この思い込みが障壁として高く、開幕2敗となっていたと仮定します。
そこにソフトバンクコーチのひと言が、思い込みを凌駕する、または思い込みを払拭することになったとすれば、面白いのです。
能力はさして変わらなくても、負ける、勝は思い込みなどの障壁によって左右すると考えます。しかし、その障壁の高さを変化させれば、勝敗は変わってくることになります。
そのきっかけが、ソフトバンクコーチのひと言です。
そのひと言は、事実だったかもしれません。そのひと言がDeNAの選手たちが、どのような意味で受け取ったかが重要です。
お伝えしたいのは、「ひと言」が問題。ではなく、どのようなシチュエーションで言われたのか?ということなのです。
これは、コミュニケーション能力の一つになります。
コミュニケーションが勝敗に影響を与えたことになるのです。何をどのようにいったか。どのように解釈しそうだ。という想定無しに相手に自分の思っていることをどのような言葉を使って言ったのか。というコミュニケーションの方法です。
コミュニケーションの方法によって、相手のパフォーマンスを高めるきっかけを与えてしまう。という事になります。この意味で、スポーツにおいてもコミュニケーションがパフォーマンスにあたえる重要なファクターになり得るということです。フィジカル、テクニック、メンタルだけでなく、何をどう伝えたか。伝わったか。がパフォーマンスに影響を与えることの証左となった事例の一つでしょう。