社会人として
昨日書店で徘徊をしていました。家内を駅まで迎えに行きまして、駅前の本屋で時間を潰していました。時は3月。新社会人向けの本が並んでいました。その本の中を歩いていて、目立っていたのが、「言語化」という文字でした。
社会人になると、自分とは異なる性格、年齢の方々と出会う機会が、学生の頃と比べて遙かに多くなります。今までは、「なんとなく、雰囲気」で伝わっていたことが、4月以降伝わりづらくなります。
学生の年齢差は4才程度です。社会人の年齢差は、40才以上あるひともいます。半世紀も異なる時代背景の中を歩いてきた方々と情報交換する機会があります。
一方がもっていた情報を、年齢差の片方に伝える場合には言葉を的確に使う方が効果的です。そのことが、昨今わかってきたのだと感じる出来事でした。
アスリートとして、社会人になる方も同じ
アスリートとして、社会人になる方も多いですよね。もうすでに社会人アスリートとして練習しているかもですね。学生アスリートと社会人アスリート。競技は同じでも学生時代と大きな異なりがあることを認識せざるを得ないのがこの4-6月です。
学生時代は、大学毎に文化や伝統があり、それになじんでいく必要があります。監督やコーチが変わっていても、何となく同質の文化や伝統が存在しますので、比較的わかりやすくなじみやすいでしょう。
しかし、社会人になると別です。チームが同じでも、監督やコーチが変われば練習のやり方や選抜方法も変わります。その中で情報交換を的確にして、自分の考えや感情を伝えることは必須項目です。
感情や考えを表情や仕草で伝わる比率は多いのですが、残っていくのが言葉です。何を言ったのか?が重要です。話方や伝えるタイミングも重要です。だからこそ、話方や聴き方を学ぶ人がおおくなり、書籍でさえも、「言語化」という文字が表紙を飾るようになります。
言語化を促進するために
まずは、自分の気持ちを言葉にする。・・・結構ハードル高いです。ですので、最初は、今日何をしたにか?何ができたのか?からはじめてみてもいいと思います。
話す事と書くこと。書くことの効果は高いのですが、これもハードルが高いです。辞書を片手に書いていくことはお勧めです。
もっとも、ハードルが低くて言葉を増やす方法があります。それは、「話す」ことです。最初は仲間内で話す事を試してください。
話を聴いてくれ人は、結構しんどかったりするので、選んでください。
言語化ができたときのメリット
大きなメリットは、「客観的な視点を手にする」でしょう。能動的に活動していると、主観的になりがちです。そのときに、主観だけで行動していると視野が狭まって、視点が固定されてしまう傾向がでてきます。「自分を見失う」こともここから生じていきます。練習などで行き詰まってしまうのは、これが原因である場合が多そうです。
その状況から脱するのが、客観的な視点になります。だからこそ、言語化ができるひとの練習は効果的であり、結果を残す事ができます。
これはスポーツだけに限らず、ビジネスにも通用することなのです。
この言語化を促進し、効果的な発案を行うのが「コーチングセッション」です。
社会人アスリートとなったら、まず最初に言語化をお勧めします。
是非、自分のパフォーマンスを向上するために、言語化に取り組んでみるのは如何でしょうか?