こんな問いかけをすると、より効果的になる
トレーニングを実行するときに、どのような計画を立てていますか。トップと呼ばれるスポーツ選手は自らのトレーニング計画を、自らが立てていきます。
指導者の意見を参考にしますが、決定するのはアスリート/選手自身です。なにせ、結果責任を引き受けるのは選手ですから。
選手自身がトレーニング計画を立てるために、有効な対話があります。以下に例示します。参考にしてください。
テーマは「トレーニング計画を立てる」です。対話の構造を「GROWモデル」を採用します。
対話におけるコーチが問いかけるセリフ
Goal(目標を定める)
- どのようにトレーニングしたいですか
- どこを鍛えたいですか
- どんな時に発揮しますか
- トレーニングの効果を発揮したい場面を教えてください
- トレーニングの結果どうなると良いですか
Real/Resource(現状を明確に、資産を明確にする)
- トレーニングをやってきてどうですか
- どんなトレーニングが効果的でしたか
- どこに意識がむいていましたか
- なぜ、そのトレーニングをしているのですか
- どの程度、効果がありましたか
- 理想的な効果を100とすると、今どれくらいですか
Option(選択肢を創造する)
- その状態を5上げるとしたらどんな方法がありますか
- 重点的にトレーニングしたい事はなんですか
- 重点的にトレーニングしたいものはなんですか
- 他にどんな方法がありますか
- 意識は
- 視野は
- 場所は
- 他には
will(実行計画を策定する)
- どれからすると効果的ですか
- 優先順位は
- 辞めた方が良いことはなに?
- 他にくふうできることは
- どの程度の負荷がいいですか
- 定量的に決めてください
- 必ずやり遂げると約束してくれますか
実際は進行形の対話から計画が生まれる。
上記の対話の質問は、あくまでも事例になります。選手とコーチとの関係性や選手の精神状態、認識の程度、知識の多さ、経験の多さにより変わってきます。
選手の話を聞いているとわかってくることがあります。そのわかってきたことは、コーチ側の主観的な理解です。選手側からすると、コーチ側が勝手に感じ取った仮説にすぎません。この仮説を選手に、受け取りやすい状態で返す(フィードバック)ことで、選手側の視点が変わり、行動の軌道修正ができるとしたら、有効です。
このフィードバックが、進行形の会話(On Going)でしか生み出せません。しかも、このフィードバックがかなりの確率で有効な視点を選手に抱かせるのです。
これが、選手にとって効果的なトレーニング計画を選手が立てられる状態をつくりだします。
選手のポテンシャルを効果的に上げるには、選手自身が決定を下すこと
わかりきっていることです。そのための、対話がコーチングダイアログになります。この対話を生み出す環境をもつことを、プロアスリート/プロスポーツ選手になりたい方に奨めるのです。
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