コーチの雇い方

コーチの雇い方(13)指示待ち経営を、主体的経営に変えるために雇う。とう考え方。

下請け企業はいずれ、ベンチャーに喰われていく

これが、常態化しているのが日本の多くの中小企業の経営です。

大企業からの発注を受ければ、営業しなくても良いので、効率的に仕事を進めることができます。

確かに良いことです。

ですが、中小企業の経営者は経験しているはずなのですが、忘れてしまうのでしょうか?
大企業は経営が思わしくなければ、下請けである中小企業を遠慮無く契約を破棄してきます。過去に多くはそんなことが行われていたのではないでしょうか?

中小企業は大企業の参加に入ることで、安心を得られます。
この構図は、企業に就職する社会人と同じように思えます。

優秀な人材は、大企業から離れている事実があります。これはアメリカで顕著な傾向としてあるのだそうです。
日本はアメリカから10年程度遅れていますので、10年後は同様な事が起こるのです。
では、10年後何が起こるのでしょうか?

10年後に起こるかもしれない大変革

10年後の日本で、大企業に就職する人材は、優秀ではない人間となります。その結果、大企業の業績は下がり続け、いよいよ淘汰の時代になってくることが予想されます。

大企業の後に何が台頭するのでしょう?
そうです、優秀な人達がベンチャーで立ち上げた企業が台頭してきます。GAFAのようにです。GAFAはIT企業ですので、製造業は異なると思われるでしょう。

異なると思われている時点で、経営者として将来性は低いと私は思います。なぜなら、想像力が乏しいと思えるからです。

優秀な人間がベンチャーを立ち上げる。これはITのみならず、全ての業種においてになります。IT系、サービス系の第三次産業はもとより、第一次産業においてもベンチャー企業が食い込んでいます。とすれば製造業においても当然、ベンチャー企業が乗り出してくるのです。

例えば、建設業。建設業は資材や機械設備なども必要です。昔は自社所有が当たり前でした。今はレンタルが主流です。資材や機械設備はレンタル可能とすれば、参入障壁が下がります。職人さえいれば、起業できます。今在る企業のほとんどがそうやって起業してきたはずですので、比較的容易なのです。

新規参入は、どこでも起こりえるのです。

では、その新規参入した企業が台頭してきた場合、あなたはどうやって受注を受けるのでしょうか?ということが課題になってきます。

転職において、こんなことを言う方がいました。

「私、大手企業に勤めていました」
「私、超有名企業に勤めていました」

転職される方からすれば、このフレーズは何の意味も無いんです。2-6-2の法則があります。2割は優秀、6割は普通、2割は優秀でないという社員の割合です。どの組織でもこの比率なのだそうです。
大手企業や有名企業にいたからといって、あなたが優秀とは限らないということを知っています。

そのため、あなたが「○○企業の下請けをしていましたから、超優秀な技術を持っています」と売り込んでも無意味になのかもしれません。

ここまで書いていますが、何か気づいたことがあるはずです。
ここまで書いたことは、自らの価値を何かに依存してるということです。ベンチャー企業は自ら開拓していますので、依存している企業には何の価値も感じませんし、一緒に事業をしようとは思わないはずなのです。依存していますので、ベンチャーにとっては、邪魔くさい迷惑な存在になる可能性が高いと判断してもおかしくはないでしょう。

自分の企業の魅力を経営者が主体的な立場で言えるかの?

もう一つ、経営者自らが、自社の魅力を言えないという弱点は、現在の中小企業にとって致命的です。なぜなら、売り込むことができないですし、ニーズに対してアピールができないからです。

これも、依存体質を持っているゆえんなのだと思うのです。

この依存体質から脱却するためには、経営者自らが主体的に判断できる経営者に変身することで可能になります。

依存体質=指示待ち経営者ということです。

中小企業の経営者はオーナー経営者なのですから、主体的に判断する事が可能なのです。株式公開していなければ、経営者が主体的になれるのです。

独善的ではないのです。主体的な経営者への変身です。
企業の目的の為に主体的な判断を行う経営者への変身です。この変身を促すためにコーチを雇うと言うことが効果的なのです。

コーチングセッションは思考力を鍛えます。記憶を整理します。目標達成の為に優先順位を決めます。行動力を高めるために棄てるものを決めていきます。

正に経営そのものなのです。このシュミレーションを行うのがコーチングセッションでもあるのです。

主体的な経営者への変貌を遂げるためにコーチを雇うという手法があるのです。

令和4年5月11日(水)
茂木ゆういち