コーチの雇い方

コーチの雇い方(6)重圧をモチベーションに換える。行動を止めずに、改善を進めるために雇うという選択!

とにかく、セッションとセッションの間にあったことを話す。すると、次の道が見えてくる。

起業を継続するために必要と判断してコーチを雇いました

僕がコーチを雇おうと決意したのが、起業してすぐにです。起業すると、一人で何でも判断する事になります。上司に相談なんかあり得ない状況です。
相談する人がいなくなります。今までは、誰かに相談すれば何かしらの判断の基準が見えてきます。また、判断をすることの背中を押してくれます。

しかし、起業してみると(当たり前ですが)、判断するときに誰も相談にも乗ってくれません。

判断ができない。ということは、迷っている状態になります。この迷っている状態は、起業した後の改善が全くできないという状態です。ただただ、その場所に淀んでいる状態になります。

こんな状態になることは想定できました。

判断もできず、決断もできず、ただただ、不安と闘っている。

この判断をしたら、マイナスになるんじゃないか
この判断をしたら、周囲に何と言われるのかなあ
この決断が、先の利益に影響するんじゃないかなあ
この決断が、批判を呼んで僕は潰されちゃうんじゃないかなあ
この基準は、他からみたらおかしいんじゃないかなあ

等という「妄想」をし続けることになるんじゃないのかなあと思ってしまう、そんな状態を創り出してしまうんじゃないかと想像したのです。

起業する、利益を出すには判断と決断を繰り返すしかない。

役所に勤めていて、いつも判断を強いられていましたし、判断もしてきました。
何百万人に影響する公共施設をつくっていました。
その例をひとつ。
かつて、私が設計を担当した国道354号線バイパスの伊玉大橋は一日に2~4万台の車が走る計画です。そのため、この橋に不備があった場合年間700万人以上に影響を与え、仮に落橋した場合には数百人単位で人が一瞬で死んでしまいます。

ちなみに、担当していた工区の事業費は約90億円です。

その設計を担当し、設計部材、工法、メンテナンス方法を決めていきます。施工状況。担当は一人です。ですが、チームとしても機能していますので、判断を下す場合には、チーム内での協議ができます。さらに、組織としての責任分担があります。
これほどに影響のある物件を担当したのでプレッシャーはあります。ですが、判断できるんです。決断することが可能になるんです。

起業したあとは、全責任を負う。

たった一人で、起業したり、数人で起業しても責任者になるということと組織の中で責任者でいることの違いは明確にありました。

売上げこそ、数百万円~一千万円程度です。前述した事業費から比べたら微々たるものです。しかし、肌感覚で感じる責任の重圧が異なるんです。

何かひとつの事をする場合にも、プレッシャーが凄いんです。

では、どうやったらこのプレシャーを制御できるのだろう?
どうやって、このプレッシャーと共に行動できるのだろう?
このプレッシャーをモチベーションの源にするにはどうしたらいいのか?

などを考えて行くのです。

プレッシャーとは何だ?

プレッシャー=重圧ですが、ここで言うプレッシャーは、明確ではない「なんとなく」感じる責任。というのが正体です。今でこそ、こうやって言語化していますが、その当時は、わからないでいました。

プロコーチの僕でさえ、プレッシャーの正体を言語化できずにいたのです。

そのプレッシャーを解明していくことが、プレッシャーを少なくする。活用するに導いてくれると感じていました。だから、コーチを雇う!という選択をしています。

コーチを雇って4年になります。同じコーチをお願いしています。自らの行動を継続するために、そして、僕の夢である「居心地の良い場所」で自分が過ごせるために、行動を継続するのです。

そのために、僕はコーチを雇って、行動を継続し続けています。

令和4年4月13日(水)
茂木ゆういち