コーチの雇い方

コーチの雇い方(1)コーチを雇って、経営者の思考力を向上するために話をする。これが世界に打ってでる企業の責務

コーチを雇ってどーすんだ?😅

アメリカでは普通のサービス。でも日本では怪しいビジネス?

もう推測でしかないのですが、書いていきます。
文化の違い!とはっきり書いて良いのかもしれません。後は精神的な自律というものかもしれません。
日本とアメリカは同じだと思っているあなたは、日本でしか生きていけないガラパゴスと言われてもおかしくないと思います。(言い過ぎかもしれませんが、、)
「ガラパゴス:そこでしか生きることができない」
と僕は解釈しています。

まあ、日本でしか生きていけない人というか文化の中で育っているということです。紛れもなく僕もその一人です。
日本って、本当に何の心配も無く生きていけるんです。世間って言うものに守られているし、海が外敵からの侵入を防いでいますので、不意打ちはICBM位かと思います。鎖国状態と言っても過言じゃないかもと思っています。日本が世界の中心のごとく思っている人もいるんじゃないでしょうか?

工夫しなくても生きていける環境って最高ですよ。

これって、依存体質なんですね。言われたことだけしていれば良いわけですから、、

だからコーチは雇う必要が無いし、コーチングを流行らせようっていう人達が、いろいろやっていたんだと思うんです。それが、ライフ・コーチとかスピリチュアルコーチとか、、いろいろ。
何となく、指南という存在であったように思うんです。アドバイスして教えるということ。
もちろん需要があるわけですから、それも有りだとおもいます。

コーチはそもそも何なのか?

日本流に言えば、自分を鍛えてくれる人。という言い方かな?と思います。

自分で自分を鍛えるときに、観察して客観的に、俯瞰的にフィードバックをくれる人。という言い方もできると思います。
登山に例えれば、高い山に登りたい人は、高い山に登れるようにトレーニングします。登山のアイテムを用意します。
このトレーニングは誰がするのか?アイテムを用意するのは誰か?というと紛れもない「自分」「昇りたい人」なんです。
でも、トレーニングってきついし、自分の好きな事だけしてしまう。それが人間なのです。

この「自分の好きな事だけしかしないのが人間」というのがポイントなんです。人間って弱い存在だから、どうしても逃げてしまうのです。ただ、誰かと一緒だと逃げる範囲が少なくなる。という性質も持っているのです。その「誰か」がコーチという存在なんです。

きついトレーニングから逃げ出しそうになる自分をみてくれている存在です。

欧米では競争社会なので、社会の中の競争を勝ち抜くにはトレーニングが必要です。しかし、そのトレーニングはきついものなので、逃げ出したくなったり、自分本位の判断をしてしまう。そのときに、プロフェッショナルとしてのコーチが存在する。話し相手になることで、トレーニングを継続することが可能になり、俯瞰的な判断や客観的な判断を下すことができる。
この現象をもたらしているのが、「コーチ」という存在なんです。

経営者が行う経営判断を、「自分本位の経営判断」から「客観的・俯瞰的な経営判断」に変容する効果が「コーチ」という存在にあると欧米ビジネスではみとめているために、「コーチ」というビジネスが成り立っているのです。

答えを用意してくれる事になれてしまっている?

これは、一種の思いこみだと思うんですが、受験勉強が人生を決める。などという見方があります。この見方は、ある意味正しくてある意味間違っているのです。
かつては偏差値教育が良くないなどと言っていました。ここ20年くらい、偏差値を重視しない代わりに大学や高校の序列を重視している感が強いと感じています。

この教育になれていると、こんな弊害が出てきます。
「全ての問題、課題には正解がある」
という認識を持ってしまう。

これは、弊害以外のなにものでもありません。
未来も正解がある。と思い込んでいる節があります。方程式のように、原因があれば確実にある結果になる。という考えです。

もう一つ、○×思考です。受験では○×方式になっているために、ステレオ思考に陥るという弊害です。この○×思考だと中間値がありません。
もっと怖いのは、正解があると思い込んでしまうことです。

ビジネスは正解がありません。試行錯誤の上で、時代や環境によって刻一刻と状況が変わる中で、正解が変化していきます。
受験勉強においては正解が変化する。などということはあり得ません。

ですが、一度ついた思いこみを外すことは容易ではないのでビジネスでも答えがあるはずと思い、答えを用意してくれる人を重宝してしまうのです。

追い打ちをかけるのが、権威、実績です。
誰それが、このようにしたら成功した。そのモデルを真似することで成功できるはずだ!というものです。全部が間違いではないので、「参考にする」ということが良いのだと思うのです。しかし、全部を採用してしまう経営者がいます。それが、失敗の始まりなのです。

参考とした答えをさらに研く

面倒くさいのですが、その答えをさらに研くこと。即ち自分流にアレンジメントすることが必要になります。
誰がその答えを研くのか?ということになります。中小企業においては、経営者が行う事になります。

とすれば経営者は、様々な情報(時代、ニーズ、環境、人財、コストなど)を駆使して研いて行くことになります。
そのために、経営者に求められるのが判断力、決断力、実行力、思考力になります。

そこで、考えていただきたいのは、

経営者で思考力を研こうとしている人は沢山いると思うのですが、どのようにして思考力を研く?鍛えているのでしょうか?

ということなのです。

思考力は本を読んで身につくのではありません。本を読んで身につくのは知識と疑似体験です。
話を聴くのも同様です。

やることは「思考を巡らす」ことです。
疑問をもって、その事やものを見続けること、観察することなのです。

思考力を鍛えるために効果的な方法

一番簡単な方法は、誰かに質問してもらう。ということ。その質問は「はい」「いいえ」で応えられるような質問は余り有効ではありません。
文章で応えるような質問が有効なのです。

しかも、オンタイムで質問に応える。普段されていない質問に答えることが有効な手段となります。

普段されていないような質問を繰り出すのが「コーチ」です。あなたの周りにも「コーチ」とされている人が居るはずです。その人の質問によって、いろんな気付きや思考が深まった経験があるのではないでしょうか?

競争が激しい欧米では、戦略的に経営を経営者達が見直します。判断をするのは、経営者です。そのために思考力を研いているのです。

結果、アメリカではGAFAなどの企業が短期間で成長し、結果を残しているのです。
「一兆ドルコーチ」という本の中で、ビル・キャンベルという人物がシリコンバレーの人達に様々な会話により影響を与えていたことが書かれています。

このように、コーチの存在が短期間で多くの成功を手にするために影響していることが欧米において「常識」となっています。

日本はワールドワイドな競争に勝てるのか?

欧米では「コーチ」というツールを使って、成長し続けています。日本はこれから欧米と競争を強いられます。魅力あるサービスを展開していくために、俯瞰的客観的な判断をするために、思考力を研いて行くしかないと思うのです。

思考力を鍛えるには、常に問い続けることが有効です。しかし、一人では限界があります。自ら問い続けて、思考を広げたり視点を、今までと変えることは不可能だと言っても良いと思うのです。なぜなら、人は見たいものしかみません。思考を広げるためには、他の誰からの質問を受け続ける事こそが効果的な方法と言えるでしょう。

欧米の経営者には「コーチ」がついています。日本の経営者で気づいている人は「コーチ」を雇っています。これから、経営者としてさらなる成長を目指すために、あなたに「コーチ」を雇い、思考力を鍛えてもらうことを望みたいのです。

令和4年4月6日(水)
茂木ゆういち