コーチの雇い方

愚直でいこうじゃないか?(ぼそり、独り言)

「安全・快適・便利」とか「安く、直ぐに、簡単」というキーワードに触れる度に、「アーこれっていいもんだな。」などと購買欲が湧いてくるのです。

起業して6年目になり、僕はこの言葉に踊らされてきました。

僕が提供しているサービスは、「直ぐに」「簡単に」という風にあなたに結果をもたらしますよ。

という主旨で、広告文を書くと稼げる文章を書くことが効果的である。

だから、こんな文章を書くんですよ。

というふうに、表現していました。

ですが、僕が提供している「アメリカ流コーチング」は「簡単」でもなく「直ぐ」にでもなく、「便利」でもないのです。

短くても3ヶ月はセッションを受けることが、効果的になサービスです。なによりも関係性を創った上での会話が前提であることから、たった一回で!とかわずか数時間で!といったものには成りづらいのです。

アスリートの方々を対象としているのは、アスリートは自分の力を蓄えるにはある程度の期間が必要であるコトを、それなりに知っていると思っているからなのです。

アメリカ流コーチングは、クライアントの方にある程度の「覚悟」を備えていただくことがあります。例えば「何かを手放す」とか「あることを後回しにする」とかを実行する場面が出てきます。

手放すことは、相当の覚悟が要ります。いままで常識と思っていたことを、手放すときなどが、これに当たります。これこそ、一朝一夕にできる物ではありません。行動変容の前に、習慣を見直すことが求められます。

この思いこみをすてることが、クライアントが求めているものに近づくために必要でも、なかなか手放せないからです。

「ピーナッツ」というスヌーピーが出てくる漫画がります。その中にはライナスという少年が登場します。ライナスは常に指をしゃぶり、毛布を持っています。彼の中では、指をしゃぶって毛布を持つ事が「常識」となっています。その毛布を手放すことは至難の業になります。

大人でも同じです。

大人の場合は、さらに覚悟が必要になるでしょう。

ですから、何かを手放すにことは一朝一夕にいくことは少ないのです。

何か目標を達成することを望むときには、その目標を達成していないことが前提です。目標を達成するために、クライアントが自分の能力を蓄えることが必須になっている場合は、今までと異なる行動を実行しなければなりません。
今までと異なる行動を実行するためには、それなりの期間がかかるのです。

そのことを、踏まえると「安全・快適・便利」「安く、直ぐに、簡単に」とは言えないサービスになってしまうのです。

これだと売れない。という思いこみが僕にあり、「短期間で」などというようにしていました。

ですが、これからは愚直にいこう!で良いじゃないか?という論調で進めていく事もチャレンジしてみます。

ローマは一日にしてならず。

です。

令和5年6月11日(日) 茂木ゆういち