スポーツコミュニケーション

一つのことに囚われると、他が見えなくなるかも?

オリンピック報道で・・

オリンピックが行われ、連日そのことに関する報道が為されていますね。日常、TVなどで情報を入手している私たちにありがちなことをお伝えします。

女子バレーボール。予選で敗退しました。その原因をコメントする記事がこれです。

MSN で見つけた記事です: バレー女子敗退の原因 中田久美監督が信じた「伝説」と現実の差

わかりやすいタイトルです。

このような記事を読んでいると、「なるほど」と合点がいくことがあります。すると、これ一つだけが「原因」だと思い込んでしまうところが私にはあります。試合に負けた原因を、何か一つの原因に特定してしまう。という 思い込みです。

これが原因だ!と特定しているわけではない。

マスコミが書いていること。コメンテーターが書いている事例を取って、これが原因だと思ってしまって、それ以外の原因に思いを馳せることがなくなってしまうのです。

「負けた」事実から、原因を求めている。原因はここにある。という風にかきすすめているように読んでしまうのです。

「負けた原因」というのは、これだけではなく「他にもある」ということです。

評論家や記者、コメンテーターが書いている。記事になった時点で、その内容が「全て正しい」という風に受け取る側の認識が、そのあと課題になってきます。

一つの原因を探し当てるとほかの原因を見つけに行かない

この原因以外の負けた要因だとか原因を、推測。つまりは探しに行かなくなってしまう。という状態になってしまうのです。一つの原因を決めると、安心してしまうのです。「これだけを、除けばいいんだ」という状態です。

多くの情報があふれています。情報は分かりやすく書かれています。わかりやすく書く。ということは、何か一つのことをターゲットに書き進めるということです。

「記事」は一つのことを伝える。ということになっています。「記事」の「目的」は、閲覧者に読んでもらうことです。そのために、理解しやすい表現になっています。

改善するためには、多くの原因要因を見つける。

物事や結果は、たった一つの原因・要因で成り立っているわけではないのです。 様々な原因・要因を分析し、認識し、理解し改善を進めていく。この手法をとることが、有効だと考えています。

次に成功するためには、負けることや、失敗することに対して、たった一つのことを原因として追究することは、効果的ではない。ということなのです。

色々な原因・要因を探し出して、その組み合わせによって勝負が 着く。その前提において、記事を読むようにする。それが、今後のより効果的な行動に移っていくのです。

人生においても、そのことが言えると思います。何か失敗をします。その失敗は、特定した一つの原因のみが失敗の原因であるということは、私は“ない”と思っています。

そのこともある。このこともある。これもある。・・・そのいくつかの現象の組み合わせによって、結果が起こってきます。これを踏まえて、改善をしていくことが効果的だと思うのです。

一つのことにとらわれると、ろくなことはありません。

コメントを残す

*