バリューエンジニアリング手法で構成要素と機能を書き出していく
今回は手元にある磁器製のコーヒーカップを題材にしました。コーヒーカップを構成している要素を書き出して、その機能をざっと書き出して、以下の様に整理しました。
機能は全て、○○を○○する。と書き出します。この機能を書き出すのがコツです。これ、一人で機能を書き出すのが結構しんどいんです。まあ、こんな感じで次のステップです。
機能を整理していく
書き出した機能を整理して樹形図に整理します。ひとつの機能がふたつの目的を達成する。という事象もある。けど、ひとつの主たる目的に紐付けします。左側が目的、右側が手段です。
整理していく過程で、手段を実行して、目的に到達するには、違和感が生じる時があります。そのときは、機能を付け足していきます。
この図の右上、「持つ場所を固定する」ことによって「カップを移動する」という手段⇔目的という関係になるように整理します。※この事例、少し違和感を感じてもらうと嬉しいです。
違和感がある。ということは手段と目的にずれがある。その可能性があります。また、機能の定義について、言葉の選定に課題画ある可能性があります。
整理を進めます。この整理には一人より二人になります。商品開発などはチームを組む方が有効な樹形図になります。
今回簡易的に作成しています。
で、この機能系統図を作成していくと「量を決める」ための手段に足りない機能があることが判明しました。図中の「追加機能」と示した部分です。
さらに左側に行くと、「珈琲を運ぶ」になるのです。ただ、「珈琲を運ぶ」ことは手段に思えてきました。
とすると、問いを投げかけます。
「珈琲を運ぶ」のは「何のため?」・・
この場合、僕の目的は「好きな場所で珈琲を飲む」ことなので、最上位機能(目的)として、前述の言葉を付け加えました。
主たる目的をニーズに変更する
商品を開発する場合、主たる目的をニーズに変更します。
今回は「屋外で珈琲を飲む」がニーズと規定する。まあ、こんな物が欲しい!というこです。
「屋外で珈琲を飲む」ためにどんな機能があると良いのか?と問いを立てて行きます。
すると、前述した図の機能「珈琲を運ぶ」の他に「カップを運ぶ」「珈琲の温度を保つ」という機能が欲しくなります。
そして、 「カップを運ぶ」「珈琲の温度を保つ」 の機能を実現するための機能を具体化していきます。
問いを繰り返しつつ作成した物が下図です。
黄色で着色している部分は、アイディア発想です。一番下の機能「熱伝導率を下げる」ために何をすればいいのか?何ができるのか?を発想します。すると「断熱材を使う」「保温材を使う」などのより具体的な手段がでてくるのです。
この先は、Costの資産と機能の数値化をします。
一連の流れは以上です。
ファンクショナル・コーチングで行う事。
今回はコーヒーカップを例にとりました。
ファンクショナルコーチングでは、「あなたの現状=磁器製コーヒーカップ」「あなたのなりたい状態=屋外で珈琲を飲むためのカップ」として、セッションを進めていきます。
現状と仮説未来予想図を組み立てる!という事になります。
仮説未来予想図を描くことで、あなたの行動がより具体的になる可能性が高まります。さらに、上図に色のついた四角い数字で示している優先順位を設定しやすいと考えるのです。
さて、あなたが未来予想図を描くことで、見えてくる機能な何でしょうか?一緒に見たいです!