コーチトレーニングプログラムでは3ヶ月からといわれる理由
定かではない。というのが僕の結論。習慣化されるためには3ヶ月はコーチングの契約をしてください。と当時言われていた。なぜナノだろう?という疑問をぶつけてみたけど、習慣化するには3ヶ月要します。という当時の答えだと記憶している。
3日、3週間、3月という感じなのだが、なぜそうなのだろう?
疑問を持った方もいらっしゃるのではと思う。これからコーチを雇おうと思っている方ならなおさらじゃないのかな?
なんで3ヶ月なの?1回じゃ、効果無いの?とか思うのでは?などと思うのは自然の流れだと思う。1回で効果があれば、安く早くできるし良いじゃん!という感じなのだと考える人がいても不思議じゃない。
それに答えられない自分も歯がゆかった。
コーチングのエビデンスはまだまだ未成熟?
経験学の実学なので、エビデンスは追いついていない。というのが実際のところなのだと思う。ただ、エビデンスといっても、所詮学者が作った後付けの理論。実際に比較検討して、コーチをつけた場合とコーチをつけない場合の比較対象がなければエビデンスなどになり得ないというかもしれない。

このことを解消する事例として、スポーツコーチがあるのだと思う。
スポーツが上達するために、「コーチをつける」という行為がある。「コーチをつけない場合」と「コーチをつけた場合」の上達速度は明らかに異なる。という認識をお持ちの方が多数を占めるのだと推測する。
日本において「スポーツコーチ」は、スキルやテクニックを「伝授」する役割を担っているという認識もある。
海外において「スポーツコーチ」は、プロになったり上達するためにつけるモノと相場は決まっている。
実学とすれば、「コーチをつける」は効果がある。ということになる。しかしなぜ?ということは経験からしか言えないことが多い。
脳神経科学との関係を見る
かつて脳神経の数は幼い頃にピークを迎え、経年的に減少する。というのが常識だった。しかし2004年、脳神経には可塑性がある。ということが科学雑誌(Natureとか)に掲載された。このことから、脳神経に刺激をあたえることによって、脳機能が向上するという研究がおこなわれるようになった。
脳神経に刺激を与えれば、脳神経細胞が増えたり回路を増強することになるということだ!
コーチングは、効果的なコミュニケーションによって思考を刺激する。とある。

目的をもったコミュニケーションは、脳機能に刺激をあたえる。コミュニケーションは前頭葉がある大脳皮質などを機能させることで成り立つ。つまりは、コミュニケーションこそが脳神経、大脳皮質を刺激するための有効な手段だと言うことになる。
脳神経の可塑性を想像すれば良い。脳神経はたった一度のコーチング(コミュニケーション)によって形を変えることは困難なはず。
筋肉を例にとれば解るはずだ。たった一度の筋肉トレーニングで筋肉は発達しない。脳神経もおなじなのだということ。
コーチングを継続的に実施することで、脳神経可塑性が機能して脳神経の機能を向上させるために必要な期間が3ヶ月以上ということになる。
このような仮説を組み立てると、コーチング契約は最低でも3ヶ月であることの理由に納得ができるのではないだろうか・・
令和4年11月10日(木)
茂木ゆういち