昭和のおじさんは、面倒くさくて読まなかった
漫画は大好きで、未だに読んでいる昭和のおじさんです。それでも、息子のもっている漫画を全部読めていない。今回読んだのが「ハイキュー!!」。
全45巻を1週間で読み終えました。
文字数も多く、思考を巡らすことを強いられるこの漫画は、読むのがきつい。昭和世代の漫画、特にスポーツ漫画は単純思考の漫画が多く、それになれてしまうとこの漫画は読みづらい。
漫画なんだから、簡単に読めて良いじゃない。という風に思っていると、読みたくない漫画のひとつだ
漫画はどの程度読まれているのか?
昭和世代のスポーツ漫画だと「巨人の星」「キャプテン」「あしたのジョー」「エースを狙え」などが有名どころ。発行部数はこんな感じ
以下に「巨人の星」、「キャプテン」、「あしたのジョー」、「エースを狙え」の発行部数をまとめました:
- 巨人の星:
- 累計発行部数は約630万部です。
- キャプテン:
- 残念ながら、具体的な発行部数の情報は見つかりませんでしたが、キャプテンはちばあきおによる野球漫画で、高い人気を誇っています。
- あしたのジョー:
- 累計発行部数は約2000万部です。
- エースを狙え:
Wikipediaなど
- 累計発行部数は約1500万部です。
全部合わせても4000万部程度。
「ハイキュー!!」「大きく振りかぶって」「ダイヤのA」「ベイビーステップス」「ブルーロック」
以下は、指定された漫画の累計発行部数です:
- ハイキュー!!
- 累計発行部数は約6000万部です。
- 大きく振りかぶって
- 累計発行部数は約1500万部です。
- ダイヤのA
- 累計発行部数は約4000万部です。
- ベイビーステップ
- 累計発行部数は約1000万部です。
- ブルーロック
- 累計発行部数は約850万部です。
全部合わせて1億3000万部くらいです。
漫画に影響されて育っていく
漫画に書かれていることは、かなりのフィクションだけれど、人気があるということは影響されているってことになると思います。昭和世代の漫画は、発行部数は今ほどではないけど、影響されているってこと。これは確かなことだと思う。
令和になっても、それは同じだと思うし漫画の世界に没入するって状態があるってことを前提に、考えて行く方が良いのだと思う。
で、「大きく振りかぶって」とか「ダイヤのA」とか「ハイキュー!!」を読んで、今の若い世代?漫画を読む世代?は何を好んでいるのかを分析したいと思うのよね
昭和と令和の大きな違い
スポーツ漫画の描き方は、作者の意向は入っているし編集者の意向も入っているし、売れてなんぼの出版社とすれば、マーケティング、セールスも入っている。これは当たり前のことだよね。
時代を読むためには、漫画ってツールは良質のツールだとおもうのよね。
昭和の漫画で僕らは育ってきたときのスポーツに対する考え方
令和の漫画で育ってきた20代のスポーツに対する考え方
大きく異なっている可能性があるのよね。何が異なるのか?というと、令和のスポーツ漫画の方がリアルさが昭和のスポーツ漫画より高いのよね。
実現不可能なものに喜ぶ昭和のおじさん・おばさん
消える魔球とかX攻撃とか奇抜なものが昭和の漫画で描かれていた。これも読み手が喜ぶから。僕たちは特撮世代でもあるから、ウルトラマンや仮面ライダー、秘密のアッコちゃんも好んで見ていたわけで、空想の世界と現実の世界を行き来していた。
で、現実の世界では「やれ!」「従え!」みたいなところだから、そこから抜け出していた感がある。情報の少なかった時代だから、本気で実現不可能な物を実現できると思っていたかもしれないし、漫画のセリフを鵜呑みにしていたと思う。
だから「根性」とか「気合い」とか訳のわからない言葉を平気で使っていた。
令和は冷淡で冷静。でも、熱い!
漫画は現実逃避の手段かもしれないし、啓発書になっている。そういう捉え方もできると思えている。使っている言葉は、比較的ポジティブだし、成長志向になっている。
できない事が悪いのではなく、成長の機会として捉える台詞回しが多い。ハイキュー!!を読んだ感想と大きく振りかぶってという漫画を読んだりしているとそう感じてしまう。
情報量の多い令和にあっては、冷静に冷淡になっていると思える。というのも「なんか実現できそう」という感じになっている
これって、脳からドーパミンが出る状態を作っているとも言える。ドーパミンとは「やる気」が起きているときに分泌される脳内ホルモンのこと。
多分、出版社、編集者はこの状態を意図的につくっているかもしれない。
とすればかなりの戦略だなあと思えるし、さすが!とも思える。
で、ハイキュー!!をよんでわかったこととは・・
この世代を、漫画を読んでる世代に対しては、昭和の世代のおじさんは、思考のチャンネルを変えなくてはいけない。ということ。
世代間ギャップはあって当たり前。まずは、おじさん世代が、経験値の豊富な我々が調整することが必要かと思う。
今の世代に昭和の漫画を読んでもらうことも有だけど、売ってないからね。
昭和のおじさん、おばさんたちは目からうろこになるかもしれないし、今の漫画、ちょー読みづらい!って思うかもね。