「なぜか笑介」って知っていますか?

ビジネス漫画の先駆けだと思うんです。新入社員向けの漫画で今から35年ほど前の漫画になります。

私の書棚に今も数冊鎮座しています。

大学四年生のとき、ある研究室にあった文庫で読みあさり、手元においておきたいと思い買った漫画本。

今もなお、鎮座している。

ビジネスコーチングの研修をしているために、この手の話の読み方が変わってきます。

なぜか笑介23巻
なぜか笑介23巻
©聖日出夫

当時は、自分だったら「笑介」を自分に重ね読んでいました。

今は、上司の立場でどんな風に捉えるだろう。なんて読んでいます。

この漫画を読んでいると今でも通用する。

いや、高度成長時代から平成のノウハウ。成長する企業の目線で書いてある。

※全部じゃないですよ(*^_^*)

非常に興味深いんです。

23巻の第二話も興味深い。

タイトルは「興味」

主人公の大原笑介は「五井物産」という商事会社の食品3課の営業。

小麦粉担当で、メーカーへの売り込みをしている。

在るとき、営業の笑介が同僚の加藤くんの代わりに、「文治コーヒー」という会社を口説きにいく。

同僚の加藤君は「説得の為の資料」を作り、アピールしていた。

「文治コーヒー」の利益確保に有効な手法を提案して、「文治コーヒー」の社長に押しの一手で営業する。

そのやり方も方法の一つ。

文治コーヒーの社長は、辟易していた。

代わりに「文治コーヒー」を訪問した笑介は、受付で二時間待たされる羽目になる。

二時間の時間つぶしに、近くにある喫茶店に立ち寄り、美味しい珈琲をいただいた。

喫茶店のマスターが「幻のコーヒー」の話を笑介にする。「幻のコーヒー」を淹れていたのが「文治コーヒー」の社長だったのだ。

2時間後、社長と面会した。

「文治コーヒー」の社長が「加藤君と同じ話ならきかないよ」とむげに笑介に伝える。

そこで笑介が言うのだ

「町の人が何年経ってももう一度呑みたいとう幻のコーヒーを、呑ませてください」

 

そのことをきいた「文治コーヒー」の社長が、笑介の話を聞いてくれる事になる。

 

加藤君と笑介。社長に提案した内容は同じ。

加藤君の話は聞かずに、笑介の話を聞いた。そして、契約に結びつける。

 

提案の質も高かったのだろう。

 

正しいものが必ずしも、聞き入れてもらえるわけではない。

 

興味をもってもらって、初めて聴いてもらえるのだ。

 

どんなに正しくても、どんなに正論でも、届くかどうか。

そのポイントは「感情」なのだ。

 

高山係長は笑介と加藤君に帰り道で二人にこう告げる。

「人は自分に興味をもってくれた人に、関心をしめすものだからね」

 

営業の基本であり、コミュニケーションの基本なのだと実感する。

時代は変わっても、効果的なものは感情に訴える「何か」なのだと思う。

 

部下に対しても、営業先に対しても興味を持つことから始める。

効果的なコミュニケーションはここから始まるんです。