コーチングは専門技術であり、コーチは職人。

コーチングというもの。今日は僕の捉え方をお伝えしたい。

職場でコーチングを導入したとか、最短でコーチングを習得する。というものに対する批判になります。

まず、職場でコーチングを導入。

無理です。

コーチングは、目標達成のスキルであり主体的な行動を尊重します。そのため、誰かに与えられた目標を達成するものではありません。あくまでも主体的なのです。

コーチングを習い始め、職場でやってみてください。という勧めに基づき、部下5名にクライアントになってもらいました。普段上司、部下でいる。コーチ(上司)、クライアント(部下)の関係はなくしてフラットでやりましょう!なんていわれてやってみた。でも無理です。クライアントの意識のどこかに上司があります。それを30分間だけフラットに。なんて無理です。

飲み会でも無礼講なんていって飲んでいます。飲み会で本当に無礼講ってありますか?

無いです。

社内コーチングもクライアントである部下が、本当のことをいったら関係性が損なわれる危険性がはらんでいます。

実は私はこう考えています。

なんていったら、そこで関係性が崩れてしまいます。

社内でのコーチングは無理です。

コーチングではなく、コーチングの考え方、スキルをマネジメントに加える。このやり方だとうまくいきます。

僕は多くの人を巻き込んできました。そのときに有効だったのがコーチングスキルをマネジメントに加える。というやり方です。ICFのコアコンピテンシーで書かれていることを段階を踏んでいく。違いを認め、能動的なリスニングを行う。関係性を共に築いていく。巻き込む人の本当の欲求を尊重しながら勧めていく。そうすることでうまくいきました。

職場で導入する場合はコーチングでなく、コーチングのスキルをマネジメントに加えるになるのです。

僕はビジネスコーチング実践講座をしています。その講座で

「この講座とコーチングって違うんですか?」

と聞かれました。僕は迷わず「違います」と答えました。

職場で行うのはマネジメントであり、より良くする。管理職に求められているものは、マネージャー、リーダー、コンサルティング、メンター、ティーチ、カウンセリング、コーチ。その七つの役割だといわれています。

コーチングはその中の一つの役です。上司がコーチになる必要は無く、コーチングのスキルを活用することです。

僕は、管理職にはコーチングの考え方とビジネスでの利用の仕方を教えています。

コーチングを部下にするのではなく、コーチングのマインドや考え方を利用して、部下をワンランク上に成長する支援に、コーチイングのスキルを利用する。なのです。

コーチングを習っただけでは、管理職の役割を果たすことはできないのです。

コーチングは、クライアントの成長をもって目標達成支援である。と僕は認識しています。企業の多くでコーチングを導入してうまくいかない。そういう話をする企業の多くは、ただ単に部下との会話にコーチングカンバセーションを導入しているに過ぎない。なのです。コーチングを導入するのではなく、マネジメントありきでコーチングのスキル、マインドをマネジメントに加える。というものなのです。

コーチングそのものを職場に導入するは、余り効果的ではないのです。

マネジメントにコーチングスキルを加える。というものです。

コーチングを最短で習得する。

コーチングは実学です。経験を積む必要があります。年数もそうですが、様々な人に実施する。様々なシチュエーションを経験する。その経験が大事になります。そして、効果的になります。

だからこそ、ICFの認定ではコーチ実践時間が重要視されています。

コーチングセッションで使っているフローや質問は手に入ります。それを使うことで、そこそこ効果が出てきます。

そのため、最短でできることになってしまいます。最短で習得。確かにその通りです。

入り口なのです。そこがスタートラインです。職人も同じです。道具と環境を用意すれば、そこそこのものができます。でも、そこそこのものなのです。

それで十分であれば、そのままで良いんです。

職人、芸術家、噺家。新米の画家がゴッホの色の塗り方を知ったからといって、ゴッホになれません。新米の噺家が、古典落語の話し方、ストーリーを知っていても感動させる噺家ではないことを、私たちは知っています。

コーチングのコーチも同じだと認識しています。

コーチに必要なもの。三つあります。「コーチをつける。」「コーチをする。」「学び続ける。」です。

プロコーチだからこそ、この三つが重要です。

僕はコーチをし続けています。コーチをつけています。そして学び続けています。

あなたが、目標達成を望み、コーチをつける覚悟ができたのであれば、この三つを実行しているコーチを選んでください。

コーチングは専門技術であり、コーチは職人なのです。

職人を選ぶ。そこから、あなたの成長が効果的に変わっていくのです。