荒井 祥郎さん(カイパイ!フルーイング CEO)

荒井さん、都市計画の資料どうですか?
荒井さんはかつては、建設系コンサルティング会社にお勤めの方でした。公務員時代に知り合った方です。
今は、マイクロブルワリーの代表をなさっています。
畑違いも良い感じですし、面白いなあ~と思って応援している人です。この人も、自分の好きな事をして生きているひとりです。

土木とブルワリー
何の関係もない感じですが、一体何が荒井さんの興味を惹いたのでしょうか?
マイクロブルワリーの開業が2017年だったのです。僕の起業も2017年だったので、起業したての時は妙な親近感を僕は抱いていました。
ブルワリーを始めた頃に、きいたんです。
なぜ、都心でブルワリーなのか?
こんな風に答えてもらった事を覚えています。
「東京の地下水で、東京にあったビールを造りたい。そして、東京のビールを味わって欲しい」

4年前のことなので、不確かです。僕の脳裏にはこんな風に記憶されているのです。
荒井さんは土木、都市計画の知識が豊富で、地元の再開発や活性化などにも力を入れた仕事をしていました。パブリックインボルブメント(住民合意手法)もお話をしてくれたこともありました。
地元と深く関わるしごとですし、土木という分野は地元に根ざす仕事の中のひとつです。
その視点で、先の記憶を理解すると、「東京という魅力をビールというアイテムを使って発進したい」「地元でつくったビールそのものを味わって、地域の味わいを知って欲しい」という風に思っていたのではないでしょうか?

そんな荒井さんは、コロナ禍でも元気よくはつらつとしていました。
緊急事態宣言が明けたタイミングで、カンパイブルーイングに訪ねました。小さなカウンターバーで、荒井さんとこんな話をしてきました。
なぜ、会社を辞めることが出来たんですか?
大手の建設コンサルタントを辞めて、自らの手でビールを造る。しかも東京で、、大きな勇気が必要だったんだと思うんです。
しかし、その勇気を発揮して実行した背景には何があるのだろう?
そう思い、きいてみたんです。
収入という安定を棄ててまで、なぜ起業したのか?
ということを・・・
こんな答えが返ってきました。
「たしかにね。勇気は必要だったけど、やり尽くした感はあったんですよね」
憶測ですが、荒井さんが社会人になった時に立てた目標は達成したのだと思うんです。
だから、次のステップに進むことが出来たんじゃないかな?
という感じを持ちました。

そして、その目標には目的があったんです。
「地元の良さをビールで味わう」ということ。ビールが持つ魅力で地元を味わう。
そこに、荒井さんの目的が在ったんじゃないかな?と思うんです。
行動力を支える目的思考
荒井さんの勇気ある決断の源には「目的」があったのだと思うのです。
目的とは目標を達成したい理由です。「マイクロブルワリーで起業する」というのが目標だとすれば、起業する理由を明確に持っていたからだと感じています。
仮に、目的がなかったとすれば「マイクロブルワリーを起業した」時点で目標は達成してしまっているのです。
次の目標を決める必要があるのですが、なぜその目標を立てたのか?ということになります。
なぜ目標を立てたのか?
が明確化していれば、次の目標を立てる事が簡単になるのです。
「地元の良さをビールで味わってもらう」のが目的だとすれば、次の目標は「ひとりでも多くの方に味わってもらう」とか「年○回のビールイベントに参加する」とか複数の目標を立てる事も可能になってきます。
これからも、荒井さんの目的が果たされるまで、目標を追い続けると思います。
ひとりでも多くの方に、荒井さんが醸造したビールを味わって欲しいです。

マイクロブルワリー「カンパイブルーイング」はこちらになります。
カンパイ!ブルーイングは、クラフトビールを製造・販売する小規模醸造所です。醸造所階下のビアバー「グランズー」(03-6233-8172)でも醸造所直結のビールが楽しめます。
カンパイ!ブルーイング
場所:〒112-0014 東京都文京区関口1丁目28-12
連絡先:03-5579-2085
facebook:https://www.facebook.com/kanpaibeer
グランズー
HP: https://granzoo-beer.com/
場所: 東京都文京区関口1丁目28−12