コーチング

不完全を徹底して認識するとアスリートとしての未来が見える。

「やればできる」という言葉にそそのかされて生きてきた人は数知れない。アスリートならば徹底しているように思います。
「やっている」のにできないのは、「根性が足りない」「やる気が無いからだ」といわれ、全員が同じレベルになれるという迷信を信じている人が多いと思うのです。

それでも,ある程度はできる様になるかもしれません。ある程度っていうのがやっかいだと僕は思うのです。

「あなたは、自分が不完全であることを徹底的に認識していますか?」

こう言われたら、なんとなく嫌な気分になります。僕は普通の人が出来ているコトでもできないかもしれない。という認識に僕はなってしまいます。

やればできるんだよ。

できないのはしていないからだ。

そんな風にして育ってきているし、教育されているからついつその気になってしまい、できない事に劣等感を持ってしまいます。

でもね、できないかもしれないんです。

人間は不完全な生き物だからね。人間と言っても現在までに様々な種類の人類がいました。生き残った人類も、石器時代からはDNAレベルでは同じであることが立証されているので、石器時代の人たちと現代の僕たちは何ら変わらないのです。

石器時代の方が、人類本体としてはいろんな能力が在ったかもしれません。何しろ道具がない中で生き抜いていますから。

現代の人類の方が能力的には劣っているかもしれません。

その劣っていることを認識することが、アスリートとしての成長につながると思えています。

いたずらに全部できると思っている場合には、強みも弱みも同じように鍛えてしまいますので、非効率な部分と効率的な部分が相半ばします。
弱みは弱みでしかないので、いくら鍛えても平均値に届かない可能性を多く含んでいますから、非効率になります。
ただ、弱点を克服するみたいな言い方をする指導者の方々もいます。そこの言葉にまんまと騙されて、弱点を克服するために一所懸命に時間を費やすアスリートがいます。

完璧になれる。

この言葉を信じてダメになった人の方が多いのです。不完全だから仕方ないと思っていた人の方が成長することが多いのにもかかわらず。

僕たちの不完全である。

だから、不完全なままでいい。でも得意なことはこれがある。それを鍛えるしかない。そういう想いに辿りついた人の方が成功する確率は高いのです。

完璧を求めない。

幾度口にだしても完璧を求めてしまうのも人間です。

それも、本質と言ってもいいのでしょう。自分をよく知ること。完璧とはなんなのかを知ることも大事だと思います。

僕たちは、不完全である。誰かの助けを、協力をもらうコトで生きてきたことを忘れてはいけないのです。